作成:2001・06・16

お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。


SMCタクマー 35mmF3.5 の思い出


SMCタクマーレンズで最もコンパクトなレンズ

 今では35mmは(準)標準レンズなのですが、70年ごろは35mmが広角レンズだったのです。28mmレンズは、パースによる歪みや遠近感の誇張を生かした撮影をするもので上級者のレンズとされていました。安い35mmF3.5というのはその特徴を良く知っている渋いベテランか、28mmが買えない人向けの広角レンズでした。
 もっとも、私が初心者だった時は、大胆なフレーミングができる望遠レンズのほうが魅力的で、広角レンズというのは小ちゃくしか写らないつまらないレンズだと思っていました。大柄な35mmF2が手に余る場合があり、ネットオークションで譲って頂くことにしました。
 このレンズが届いた時の印象は、やっぱり「ちっちゃいなぁ」です。実はSMCタクマーレンズの中では最も小さいのです。35mmF2の大きさと比べるとその差はいっそう際立ちます。

 

 SMCタクマー 35mmF3.5 の印象


 小さな35mmF3.5は、大柄なESIIには似合わないと思っていたのですが、それなりの納まりになります。小さいとは云えパンケーキレンズと違って、絞りも距離環も充分つまむところがあるので使い勝手の不満は生じません。
 写りのほうは、35mmF2と違って、レンズヤケするような硝材は使っていないようで黄色い色調を気にする必要はありません。抜けのよいすっきりした描写、広角レンズらしいパンフォーカスを生かした絵柄が得意です。硬めの描写ですが、鮮明さの追求に無理はなく、汚いところが気になるということはありません。35mmの広角レンズとしては、最短撮影距離は45cmと少し不満です。
 明るさがF3.5というのは、当時のレベルからしてもちょっと暗めですが、コンパクトで素直な描写・使い勝手と低廉な価格を実現するひとつの見識だと思います。55mmF1.8も同様ですが、フィルタ枠が短いので、被せ式のオリジナルのメタルキャップは、半分程度しか被らず脱落しやすいことが難点です。

 

 系譜


 35mmF3.5というレンズは、オートタクマー時代からあります。外観からは判別し難いのですが、Sタクマー35mmF3.5は、新旧2タイプあります。SMCタクマー35mmF3.5は、後期型のSタクマー35mmF3.5とレンズ構成は同じです。さすがに、KレンズではF2.8の新設計されたものになっています。

 

 その他


 SMCタクマー35mmF3.5は、角型フードが時代的にはオリジナルなのですが、このレンズには、Sタクマー35mm用の丸型フードが欲しいと思っていました。なんとかネットオークションで譲って頂きましたが、生産時期の違いで若干色艶が一致しませんが、軽快で気にいっています。

 

 


 

 
   

 更新日 : 2004・11・08.