作成:2000・02・22

お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。


SMCタクマー 50mmF1.4 の思い出


SMCタクマーではゴム巻きのヘリコイドは、標準レンズと15mmF3.5とズームだけ。
金属ヘリコイドは旧タイプ(37902)とゴム巻きヘリコイドの新タイプ(37908)

 標準レンズというのは、交換レンズの顔でした。交換レンズの中で一番明るいにもかかわらず、最も安い価格が設定されています。昔は、たいていの人は、ボディと一緒に買いますので、標準レンズ優劣は、カメラの評価を左右する重要な要素でした。ボディのモデルチェンジに併せて新設計の標準レンズが投入され覇を競いました。標準ズームの性能の改善やフィルムの性能の向上に伴い、だんだん状況が変わり、今では標準レンズを買う人はほとんどいなくなってしまいました。

 SMCタクマー50mmF1.4は、スーパータクマー50mmF1.4をマイナーチェンジしたもので、現在のFA50mmF1.4までずっと、外装の変更とマイナーチェンジを繰り返し、約30年間同じレンズ構成になっています。最初の完成度が高く、状況の変化(標準レンズの重要度の低下)が進歩を止めてしまったのでしょう。

 

 SMCタクマー 50mmF1.4 の印象


 SMCタクマー50mmF1.4はESIIに付いていたものです。フードも付属していてそのケースはストラップに通してありました。もしかしたら、このESIIは、他の交換レンズを付けることなく寿命を全うするところだったのかもしれません。ESII付属の標準レンズですから、ヘリコイドはゴム巻きのものが付いています。

 作られた時代を考えれば、大変優れたレンズで、写真の出来上がりは今の標準ズームと遜色はありません。SMCタクマー50mmF1.4は、鮮明で硬い描写ですが、短焦点レンズとしては、自然なボケ味を得られません。なにか性能を追求し過ぎて無理があるような不自然さを感じます。自然で柔らかめの描写が得られるスーパータクマー55mmF1.8の好印象が、忘れられないからかもしれません。

 初めて写真の撮影・現像・引き伸ばしの手ほどきを先輩から受けた時、借りたカメラは当時最新のSLでした。Sマウントにも関わらず開放測光・自動露光が可能なES
IIとSMCタクマーの組み合わせに不満を言ったら、天罰が下るというものです。

 

 その他


 SMCタクマー50mmF1.4用に見つけた革ケースは、すこし年代物で、フタのエンボス加工はレンズ銘ではなくAOCマークです。例によって中古カメラ屋さんの中古アクセサリのワゴンやダンボール箱から見つけてきたものです。

 オリジナルの付属フードは、プラスチック製ですが、スナップオンではなくねじ込みです。メタルのものがあれば欲しいのですが、良いものに巡りあわないのでそのままです。かといって、標準レンズ用のフードですから割高な委託品は手を出す気はしません。




 

 
   

 

 更新日 : 2004・11・08.