作成:2000・10・22

お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。


SMCペンタックス Fズーム 35mmF4〜105mmF5.6 の思い出


 あまりの安さに、Fズーム28mmF3.5〜80mmF4.5よりも望遠側もということで、SMCペンタックス Fズーム35mmF4〜105mmF5.6にも手を出しました。こちらも、MZ−5時代には、ちょっと大柄で明るさも暗いので敬遠したレンズです。なにしろ、F 35-135mmの望遠側の明るさはF4.5なので、サイズさえ問わなければ必要はなかったのです。

 

 SMCペンタックス Fズーム 35mmF4〜105mmF5.6 の印象

 このレンズは、12郡14枚構成で、絞り羽根の枚数は5枚で、F22まで絞れます。1.4mまでが通常撮影範囲で、いわゆる望遠マクロ機能を使って、42cmまで寄れます。フィルターサイズは58mmで、鏡胴には金属製部品が多用されていますが公称の重量は345gです。  
 このレンズも、描写の評判は良いようです。しかし、ズームなので致し方ないところかもしれませんが、K-1では、あっさりとした感じの描写になります。デジタルなのでお好みで少し補正すれば済んでしまいます。広角側で寄れないのが不満で、ワタシには常用は困難です。また、F 35-70や、F 35-135と並べると、特に取り柄がないのです。  
 金属製部品を多用した鏡胴で、大柄で重さを感じます。野口先生ご3人様なので、時代に取り残されたところも、いいかぁ〜と思います。  
 Fレンズのデザインは、大きな透明な樹脂板で、距離表示の窓と銘の華やかな表示を覆っていますが、このF 35〜105mmだけは、距離表示の窓だけ透明樹脂板で覆い、銘の表示はシールと廉価版のタクマーズームと同じ外装の仕立てです。

 

 系譜

 登場は1988年ですが、既に広角側が35mmでは、廉価版でも35-70mmが存在するので、高級品の需要が望めなかったようです。Zシリーズボディ用の後継レンズは、1992年に登場しました。広角側が28mmとなったFAズーム、FA 28-105mmは、パワーズーム採用で、重量は515gもあります。しかし、その後1999年には、インナーフォーカスを採用しパワーズームを廃止したFA 28-105mm IFは、コンパクト(74mm長)で軽く(305g)なって登場しています。しかし、望遠側の明るさは、F5.6のままでした。そして、FA 28-105mm F3.2-4.5 IF & ALと進化します。

 


FA 28-105mm F3.2-4.5 IF & ALとの対比。径が72mmと66mm、全長が71mmと66mmという数値以上のサイズ感の差を感じます。

 

追加のページがあります → ここ
SMC Pentax-FA 28-105mm F3.5-4.5 IF&AL



 

   

 更新日 :2019・10・22.
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