作成:2019・10・22

お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。


SMCペンタックス FAズーム28mmF3.2〜105mmF4.5 の思い出


 お目当ての、KマウントのフルサイズボディK-1用標準ズームのもうひとつは、FAズーム28mmF3.2〜105mmF4.5 IF&ALです。FAズーム28〜70mmF4 ALも選択肢だったのですが、ズーム比3.75倍、望遠側70mmと105mmではこちらが得と判断しました。このレンズは、フード、ケース付き美品を福沢先生お一人で、一昨年の夏にネットオークションで譲って頂きました。

 

 SMCペンタックス FAズーム28mmF3.2〜105mmF4.5 の印象

 このレンズはフィルムカメラ用で望遠側105mmの明るさが4.5なのが魅力です。クローズアップした花の写真の撮影情報を見たら、このレンズで焦点距離が105mmになっていて驚いたことがあります。並んでいるサムネイルのFマクロ 100mm F2.8で撮影した同じ絵柄の写真を、いくら拡大して比べても画質の違いが判らないのです。このレンズは、凡庸で地味な実用的なレンズと勝手な先入観を持ったまま重宝していたのですが、このような実力の持ち主とは思いもよりませんでした。ただし、DSLRなので、発色の本当のところは判りませんが、気合を入れて撮影し、基本を思い出してRAWファイルから絵作りするのも楽しいものです。  
 世の評判は、FAズーム24mmF3.5〜90mmF4.5 IF&ALのほうが若干よいようですが優劣は判りません。11群12枚構成で、非球面レンズとインナーフォーカスが採用されているのは名前の通りです。最短撮影距離は、0.5mで、撮影倍率は0.19倍です。絞り羽根の枚数は6枚で、F22まで絞れます。フィルタ径は、伝統的な58mmです。公称の重量は255gで、長さは66mmですから、FA28-70mm F4 ALと大差なく、携行性に優れたF35-70mm F3.5の長さ50mmには及びませんが、なかなかコンパクトです。  
 このレンズの付属のフードは、PH-RBCです。このフードも、偏光フィルタ回転用の窓付きです。レンズキャップはFキャップ付きでしたが、フード装着時にもスナップオンで着脱できる現行のO-LCキャップに交換しました。


 系譜

 FAズーム28mmF3.2〜105mmF4.5やFAズーム24mmF3.5〜90mmF4.5は、Fズームに比べると、表示がすべて印刷になり、個人的な印象はチープな質感になってしまったと思います。  
 登場は2001年で、黒とシルバーの二種類があります。後継レンズはしばらく途絶えていましたが、K-1に合わせて、2016年登場の DFA 28mmF3.5〜105mmF5.6 EDとなり、サイズも重量もパワーズームを若干下回りますが、たいへん大柄で後継というには少し無理がありす。


F35mmF3.5〜70mm4.5と対比すると、長さの違いと質感の差を感じます。
Fレンズは、距離表示窓の大きな透明カバーとカラフルな表示で、
絞りリングなどの数字は彫りこみ文字でペイントを注しています。

 その他

 28mmから105mmまで全域で50cmまで寄れるだけでなく、F4.5で105mmまでズームできるのだから充分だろうと言い聞かせて、FAズーム28〜70mmF4 AL の未練を断ち切っている 。。。つもりです。このFAズーム28mmF3.2〜105mmF4.5 IF&ALも1995年操業開始のベトナム工場製のようです。  
 この個体だけかもしれませんが、下向きだと前玉が自重で伸びるのが気になります。ズームリングのフリクッションが調整できるように、クランプネジのようなものが隠されてないか探してみましたが、面倒なことになると思いますので、トライしません。



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 更新日 :2019・10・22.
 Product Code 28007(黒), 27997(白)