作成:2018・11・23

お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。


SMCタクマー 85mmF1.9 の思い出


念願のSMC-Takmrレンズ

 300mmまでのSMCタクマーは全て揃えたいという、おかしな物欲に取り付かれてしまったのに、十数年もの間、SMCタクマー85mmF1.9にめぐり逢うことができませんでした。
 外観が酷かったら、Sタクマー85mmF1.9からニコイチすべく、2003年夏に、キャップ類・フード・ケース付きの並品のSタクマー85mmF1.9を、ネットオークションで9,350円で譲って頂き、ずっと待っていました。このSタクマー85mmF1.9のほうは、55mmF1.8とたいへん似た素直な写り方で、Sマウントのカメラを手入れした後の試写に重宝しました。(ここここここ)

 ついに一年ほど前ですが、SP3台とレンズ5本のジャンク品をネットオークションで見つけ、その中にSMCタクマー85mmF1.9が紛れていました。もちろん、速攻で、譲って頂くことにしました。フードは不付なので、後日、使用感のないフードを入手しました。

 

 SMCタクマー 85mmF1.9 の印象


 SMCタクマー85mmF1.9は、Sタクマー85mmF1.9と同じで、絞っても硬いと感じることはありません。しかし、開放でも合焦している被写体はしっかりと鮮明で、アウトフォーカス部分はきれいにボケてゆきます。一言で言えば、「55mmF1.8と同じような素直な描写を楽しむ」ということに尽きます。
 楽しむというのが大切で、あまり使いこなしとか考えず撮影してみて、また、使ってみようという気にさせるところが銘レンズだと思います。
 サムスルさんは、SMCタクマー85mmF1.9をお持ちで、以前、送って頂いたポートレートでも、艶やかな奥様に目を奪われてしまいましたが、動揺を抑えてよくみると、背景のボケもたいへん素直できれいでした。

 SMCタクマーとはいえ、開放測光には対応していませんので、1年ぐらいで、新しいSMCタクマー85mmF1.8に、交代しています。したがって、生産数が少ないのが、なかなか出会えあなかった理由でしょう。
 最小絞りはF16までです。最短撮影距離は、0.85mで、まずまずでしょう。金属製の専用フードは、SMCタクマー85mmF1.8と同サイズです。

 

 系譜


 SMCタクマー85mmF1.9が、開放測光に対応できなかったのは、絞りリング上の絞り値の間隔が広いことから伺い知れます。当時は、解像力至上主義の時代でしたから、このような素直な描写を楽しむレンズは評価されなかったのです。絞り周りの設計を改めるよりは、光学系も一新して、開放測光連動の鏡胴で、新レンズを新設計することが必要だったものと思われますす。
 そこで、SMCタクマーのシリーズ化にあたっては、やむを得ず既存レンズの85mmF1.9の光学系をマルチコート化して対応しましたが、一年で、SMCタクマー85mmF1.8が登場しています。

 研究本(- THE ULTIMATE - ASAHI PENTAX Screw Mount Guide)を見ると、105mmF2.8や120mmF2.8と同様のレンズの構成です。タクマー度の高い味わいに感激する理由は、この光学系に起因していると考えられます。

 新レンズ開発の時間的な制約だったのでしょうか。開放測光連動のSMCタクマー85mmF1.9の存在が不思議です。

 

 その他


 このSMCタクマー85mmF1.9の光学系はキレイで、清掃してみると外観は多少のスレがありますが、Sタクマー85mmF1.9と五十歩百歩の並品なので、ヘリコイドや絞りリングを交換するのは止めました。
 キャップは手持ちのキレイなものに換え、専用フードは別に入手しましたが、使用感のないフードなので、目立つほどではありませんが、塗装の艶の違いが判ります。ケースは、まだ、よいものが見つかりません。


Sタクマー(左)とSMCタクマー(右)いずれも外観は並品ですが、光学系はキレイです。。



 デジタル一眼レフの時代になってしまうと、フィルムを使うSマウントのボディは何の価値もありません。EOS 5D にマウントアダプターで絞り込み撮影・・・だったのですが・・・FatなSタクマー28mmF3.5を付けて撮影したとき、無限遠ではミラーが当たります!!!
結局、広角レンズは安心して使えません・・・ボディもレンズも大事なんですよ・・・K−1なら安心ですが、正直、慣れるまでは使いづらいです。
 しかし、これからは、ミラーレスボディの時代。自動絞りも開放側光もなんだったのでしょう。マウントアダプターを付けてマニュアル絞りでも不自由しない(はず)です。
 たいへんな世の中になったものですが、今のミラーレスはちょっと抵抗があります・・・電子ビューファインダーをアイピースから覗く・・・精神的に不健康に思われます

 これで、念願のSMCタクマーレンズは全て揃いました。今回のSP3台とレンズ5本は1万6千円でした。・・・SMCタクマー135mmF3.5、55mmF1.8、シグマのズームκ-兇呂泙困泙困糧品でしたが、28mmF3.5は絞りがネバリます。

 

 


 

 
   

 更新日 : 2018・11・23.