作成:2001・06・16

お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。


SMCタクマー 55mmF1.8 の思い出


金属ヘリコイドの前期型とゴム巻きヘリコイドの後期型

 修理の教材のボディを譲って頂くと、標準レンズが付いている場合があります。手元の後期型のSMCタクマー55mmF1.8は、ESとSPIIに付いていました。前期型は ・・・ 忘れました。

 55mmF1.8は標準レンズの中の標準レンズです。昔は50mmF1.4というのはそれなりの財産ですので、少しでも経済的な負担を押えて写真を撮りたい、我が家の一眼レフにも何かレンズが付いていなければと思う人は、迷うことなくF1.8クラスのレンズを選択しました。

 系譜の上では、Sタクマー銘柄の55mmF1.8は1962年ごろから細かなモデルチェンジを施しながらずっと作られて来ています。しかし、最初のSタクマーは、最終型のオートタクマーの銘柄だけ変えたところから始まっているようです。 → ここ

 

 SMCタクマー 55mmF1.8 の印象


 SMCタクマー55mmF1.8は、最終型のSタクマーと基本的に光学系は同じで、適度なコントラスト、素直な描写はそのままに、鮮明さが若干は改善されているようです。
 コントラストもそこそこで素直な描写ですが、鮮明さについてはいまいちというところもあります。鮮明で硬い描写を好む人には評価されませんので、好き嫌いの分かれるところです。SMCタクマー50mmF1.4の描写が硬くて、ボケがお世辞にもきれいではないのと対照的です。こちらのほうが、タクマーレンズらしい味付けを踏襲していて素直な描写をします。この時代のこのクラスの凡庸なレンズと云うこともできます。


 

 系譜


 系譜の上では、55mmF1.8という標準レンズは、オートタクマー55mmF1.8からですが、55mmF2.2からF2、F1.8と改良されています。SMCタクマー55mmF1.8は、プロダクトナンバーが37100以降のSタクマーとほぼ同じ光学系となっているようです。SMCタクマー55mmF1.8は、金属製の距離環とゴム巻きの距離環ものがあります。


スーパータクマー55mmF1.8(37101)とSMCタクマー55mmF1.8の前期型(37104)後期型(37108)

 その他


 鏡胴は50mmF1.4と共通ではありません。一回り小さいため、すこし使いづらいところがあります。35mmF3.5も同様ですが被せ式のオリジナルのメタルキャップは、レンズを無限遠まで引っ込めてしまうと半分程度しか被らず、脱落しやすくなることです。フィルタを付けたままなら問題ありません。
 もうひとつはレンズのコバがよく光ることです。SMCタクマー50mmF1.4ほど丁寧な処理はしていませんが、これはあまり影響していないようです。

 SMCタクマーに限らないのですが、55mmF1.8って、この時代のボディに付けるとファインダー像は等倍になるんですね。両目を開けて覗くと、不思議な感じ ・・・ 悪酔いしそう。 ・・・ でも、また覗いて見たくなる。


 

 


 

 
   

 更新日 : 2004・11・08.