作成:2001・06・15

お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。


SMCタクマー 150mmF4 の思い出


昔の望遠レンズの面影の残る細長いデサイン

 SMCタクマー150mmF4は私にとっては、ずっとカタログ上の存在でした。全長は7mm長いだけなので、見た目には135mmF3.5と同じように見えます。
 このごろは、中古カメラ屋さんの店頭で見かけることも少なくなってきました。ネットオークションでもあまり出品されませんが、不人気で高い値段が付くこともないようです。ある時SMCタクマー150mmF4が3件も出品され、3件の中で最も安いものを譲って頂くことになりました。フードはあるがキャップ類は無く、外観はきれいだが光学系は前面に小カビが発生したことがあり、あまりきれいではないとのことでした。
 キャップ類は予備が多少なりともあります。レンズの汚れも話ほどではなく前郡のレンズを外して清掃したところたいへんきれいになりました。外観は全く手スレのない美品で、けっこう大事にされていていたものです。

 

 SMCタクマー 150mmF4 の印象


 SMCタクマー150mmF4は、135mmF3.5を7mmだけ長くした外観です。従って、スリムで長いちょっと古めかしいスタイルの望遠レンズです。フレアに対しては、長い鏡胴が135mmF3.5と同じように悪さをするのではと思いましたが、そんな単純な話ではないようで、まだ結論は得られません。
 扱い易いレンズですが、鮮明な描写は、かなり不得意です。硬い描写を好む方には「とろける描写じゃなくてレンズがとろけてないか」と云われかねません。画像を拡大してみると輪郭は写るのですがハイライトが僅かながらにじむ場合があります。内面反射のフレアではなく収差によるフレアのようです。

 最短撮影距離は1.8mですから、もうちょっと寄れたらと思うこともありますが、まず不自由は感じません。
 このレンズらしい描写、望遠効果によるパースの圧縮や、ボケを取り入れた絵柄は得意なので、難しいこと抜きで使用しています。意外なことですが、クローズアップレンズとの相性がよくて隅々まできれいに写りますし、アウトフォーカス部分もきれいです。

 系譜


 1961年発売のSタクマー150mmF4は67年ごろモデルチェンジしています。SMCタクマー150mmF4の光学的な構成は、この後期型を踏襲しています。そしてKマウントの150mmF4も同じデザインです。
 フィルタ径49mmのMレンズには150mmF4はなく、新設計の150mmF3.5が投入されていすが、まずお目にかかったことがありません。今ではアサヒの150mmという焦点距離のこだわりは、ズームレンズの目盛の上だけになっています。もちろん、645用では150mmは、重要なポジションにあります。

 

 その他


 外観は似ていても光学系の構成は135mmF3.5と150mmF4は異なります。105mmF2.8と120mmF2.8が同じようなレンズ構成なのとは好対照です。
 尚、フードは135mmF3.5と150mmF4は同じ物が指定されています。

 

 


 

 
   

 更新日 : 2004・11・08.