作成:2019・10・22

お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。


SMCペンタックス F マクロ 100mm F2.8 の思い出


 まだ、このFマクロ 100mmF2.8は、フィルムカメラのMZ-5に未練が残っていた2005年秋にネットオークションで譲って頂きました。外観のスレもなく、たいへんコンデションが良いもので、ペンタックスのフルサイズ一眼を夢見て、福沢先生と新渡戸先生をお一人ずつ投資させて頂きました。
 結局、しばらくして、EOS 5Dに心変わりしてしまい。長きにわたって、保管ボックスの中でシリカゲルに包まって寝ていました。K-1を使うようになって、早速、現役復帰し、何かと大活躍です。使っては、軽快のひと言とに尽きます。

 

 SMCペンタックス F マクロ 100mm F2.8 の印象

 K-1を使うようになって、何かと大活躍です。この普通に明るいF2.8のAFレンズが有難いと感じるのは、一般撮影に近いクローズアップ撮影で、解像度、コントラスト、発色がたいへん良好で綺麗な写真が撮れます。ひとつ不満があります、見えのよいK-1のファインダーですと若干ピントを動かしたくなるのですが、MFに切り替えないとピントリングは動きません。ただし、極端な近接撮影では、被写界深度が狭くなり、立体的な被写体の撮影では絞り込むことにになりますので、解放F値は、F4でもF5.6でも関係ありません。  
 登板した期間は1987年から1991年です。この8郡9枚構成で、絞り羽根の枚数は8枚で、F32まで絞れます。フィルターサイズは58mmです。公称の重量は590gでいくぶん重すぎます。このレンズには、AF作動を素早く行うためにフォーカスレンジリミッターがついています。近接撮影のときにLIMITにすると、フォーカシングは30.6cm〜57cmに制約され、一般撮影のときは、約63cm〜∞に制約されるそうですが、57〜63cmではどうなるなるのでしょう。前玉は奥まっており、説明書ではフードは指定されていません。

 


K-1に装着した状態。フォーカスレンジリミッターは上部に配置されます。

 系譜

 後継のFAマクロ 100mm F2.8は、同じ光学系で、フォーカレンジリミッター機能も踏襲しており、クランプネジを追加してFAレンズのスタイルで、1991に交代しています。公称の重量は600 gと重たいままです。A 100mm F2.8 MACROは、光学系が7郡7枚構成なので、兄弟レンズではありません。  
 さらに、4群5枚構成のFA 100mm F3.5 Macro が1996年に登場し、フィルタ径は49mmで、重さは220gです。2004年登場のDFA MACRO 100mm F2.8は、8郡9枚構成で、こちらも、フィルタ径は49mmで、公称の重量は345 gと大幅に軽量化されました。2009年に防水のWR仕様に改良されました。


 

 このレンズを譲ってくださった方は、おまけにトラベルウオッチ同梱して送ってくださいました。「こんなものをお金を払って欲しがる人の気が知れません」って 。。。イタい(>_<)

 

 


 

 

   

 更新日 :2019・10・22.
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