作成:2023・06・27

お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。



 

はじめに

 ネガフィルムも、年月が経つと変退色は避けられません。ネガ・ポジ変換してデジタイズすることで、変退色は防止できますし、多少の変退色の進行は、ネガ・ポジ変換の過程で復元できるかと思います。
 サンプルは、あえて、1970年代のネガフィルムを使っています。話は長いページになってしまいますので、以下のように分割して説明をさせて頂きます。
 


目 次


 今まで使用していた機材 ・・・ サンワサプライ 400-SCN024  ⇒
 選定したフィルムデジタイザーと使用機材 ・・・ Nikon フィルムデジタイズアダプター ES-2  ⇒
 使用したネガ・ポジ変換ソフト ・・・ PENTAX K-1,K-S1 とSony α7RII の場合  ⇒
 

 

 

今まで使用していた機材

サンワサプライ 400-SCN024


 


サンワサプライ 400-SCN024

 ネガ・ポジ変換するためには、昔はフラットベッドスキャナを使っていたのですが、このところは、サンワサプライのフィルムスキャナ:400-SCN024を使っていました。数年前に、同窓会のためにたくさんのネガ・ポジ変換する必要に迫られて買ったものでが、現在は廃版になっています。
 400-SCN024は、スキャンと言っても 1/2.3型 1400万画素エリアセンサで、デジカメのように原稿フィルムをワンショットで撮影します。3200dpi 1400万画素 ということですが、周囲が少しクロップされてしまうのが不満でした。
 どのぐらいクロップされるか、フィルムキャリアーの代わりに定規を各モードで撮影してみました。

400-SCN024 各フォーマットのクロップ範囲

135フィルム
[36mm×24mm]
126フィルム
[28mmx28mm]
110フィルム
[17mm×13mm]

4416×2944px.

3312×3312px.

2048×1536px.
33mm×21mm程度でクロップ 25mm×25mm程度でクロップ 16mm×12mm程度でクロップ


 135フィルムは、スライドマウントの内枠の 34mm×23mmよりも狭くなります。ピクセル等倍画像で見ると定規の傷や汚れが写っており、なかなかのシャープネスです。
 適正露出の白黒フィルムの銀粒子まで判るほどではありませんが、コンパクトデジカメのシャープネスで充分実用になります。400-SCN024は、とりあえずのつもりで買ったのですが、手間いらずで重宝しました。

400-SCN024 の使用例
  


 しかし、最近、机から落としたら内臓照明の調子が悪くムラが生じるようになってしまいました。サンワサプライの一部の機種には、センサを1400万画素と2200万画素に切替える機能もあるのですが、クロップ範囲は同様と想像されますので、同じようなスキャナを買い直すのも進歩がありません。

 フルサイズ36mm×24mmで撮影した135フィルムを、所有しているカメラボディとマクロレンズで、400-SCN024と同じようにネガ・ポジ変換したいとは思っていましたので、これを機会に挑戦することにしました。原稿フィルムを最大のLサイズで撮影すると、K-1では5200dpi、K-S1では3860dpiとなるはずです。

 

 

専攻科に戻る  次のページ


 更新日 : 2023・07・28.

 

      [メモ] 1/2.3型 センサ 2200万画素 のデジカメ

 時代と共に、画素数を増やしながら、1/2.3型センサを使ったコンパクトデジカメが隆盛を極めていましたが、今はスマホに押されて絶滅しそうです。ワンショットでフィルムを撮影するフィルムスキャナは、コンパクトデジカメより少し時代遅れの画素数が普通です。1/2.3型センサで、1400万画素のデジカメは過去にそれなりに存在しました。
 しかし、1/2.3型 2200万画素 のこれはというデジカメって見つかりません 。。。どうも、アリババでは 1/2.33” CMOS センサー で1400万画素/ 2200万画素(interpolation:補間)というフィルムスキャナーが相当するようです。
 2200万画素は補間と言ってくれれば悩まなかったのに 。。。

余談の先頭に戻る