作成:2021・01・11


お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。


 

 4.SIGMA マウント コンバータ MC-11 は世の流れ

 コンパクトデジタルカメラの画素数が800万画素になったころから、ドラッグストアの店頭からネガフィルムが消えてゆきました。初めてのデジタル一眼(DSLR)は、迷わずEOS 5Dを買いました。当時フルサイズでは最もコンパクトで、フランジバックも短くてM42アダプターもあります。
 しかし、本科の追加ページ「気になる 前期型 スーパータクマー 28mmF3.5」でも書きましたが、安心して使えないので広角のタクマーレンズレンズの使用は控えていました。


EOS 5D MarkII に、SMCタクマー 85mm F1.9 を付けた状態

[ひとり言]
 EOS 5Dを買ったころですが、MFレンズをEFマウントに変換してEOSに取付けるアダプターにフォーカスエイドを働かせてくれる電子接点付きのものが、ネットオークションだけで入手できました。すぐにM42レンズ用アダプターを求め、フォーカスエイドでタクマーレンズも使用しました。現在は、電子接点付のEFマウントアダプターは各社から供給されています。

 
 現在は、電子マウントアダプター(コンバータ−)といものがあります。キャノンEFマウントレンズをαシリーズのボディに付けて、AFや露光の電子制御がネイティブ同様に使えるというので、外国製のものは現れては消えという状態で、何種類も供給されています。しかし、どれでもよいという訳ではないようです。
 結局、世の流れに飲まれてしまいました。選んだのは、国産のSIGMA製のマウント コンバータ MC-11 です。SA-EとEF-Eのふたつのモデルがあり、MC-11 SIGMA SA-E は、シグマSAマウントレンズ用で、MC-11 CANON EF-E は、キャノンEFマウントレンズ用です。ワタシの場合、EOS 5D / EOS MarkII 用に、Canon製、Sigma製のEFマウントレンズをいくつか持っています。これらのレンズをα7の Eマウントに変換し、そのまま使えたら、とても幸せなことです。とにかく、キャノンEFマウントレンズ用の元箱とUSBケーブル付きのMC-11を、送料込み18,000円でネットオークションで譲って頂きました。。



α7RII に MC-11を介して EF28-105mm F3.5-4.5を付けた状態。
 
 そもそも、EOS 5D MarkII を買い足してから、EOS Mシリーズのフルサイズ版のモデルを待ってるちに熱も徐々に冷めてしまい、新しいボディは買っていません。そのまま残っているのは、Canon製レンズ、SIGMA製レンズとも、古い「サポートされていない」レンズばかりで、α7II だとAFが効かないとかの話ばかりです。α7III ならAF-S AF-Cともに使えるものが多くなっているそうです。しかし、α7RII に比べてα7RIII は、中古品でも随分高くて断念しました。



EOS 5D MarkII とα7RII の比較。SMCタクマー 85mm F1.9とEF22-55mm F4-5.6 USM は、ほぼ同じ大きさ
 
 サポートされていないEFマウントレンズが、α7RII で使用できなくても、EOS 5Dも EOS 5D MarkII も健在ですので、Eマウントで使うことに固執する必要はありません。。。とはいえ、α7RII で満足に使えなかったら、安くはないので、深刻に落ち込むこと必定です。

 とにかく、Pポジション、AF-Sで、手持ちの古いEFマウントレンズをMC-11で使ってみた結果です。なお、この時のファームウエアは、ボディは Ver.4.00で、MC-11は Ver.1.33です。α7III /RIII でないと初期型のSIGMA 12-24mm F4.5-5.6が使えないのは評判通りでしたが、望遠ズームの望遠側が合焦しずらいのは納得し難いところです。今回、EF22-55mm F4-5.6 USM とSIGMA 17-35mm F2.8-4 EX DG HSM が使えることが判りました。ここで、不首尾だったレンズは、α7III やα7RIII ならば、良好に使えるそうです。とにかく全滅ではないのであまり落胆せずに済みました。

 Canon製レンズ:主に中古品を購入したものです
Canon EF28-105mm F3.5-4.5
USM [1992]
ズーム範囲全域で普通にAF-Sで使えます。AUTOポジションでも同様。
名レンズの誉れが高いのですが、広角でタル型の歪曲が気になります。歪曲補正すると画角が狭くなってしまいます。
Canon EF22-55mm F4-5.6
USM [1998]
ズーム範囲全域で普通にAF-Sで使えます。AUTOポジションでも同様。
APSフィルムカメラのEOS IX用です。フルサイズでも、歪曲は少なく、周辺まで流れたりせずシャープネスはそこそこ満足します。
Canon EF70-300mm F4-5.6
IS USM [2005]
光量にもよるのでしょうが、望遠側200mm以上は迷いながら合焦します。200mm以上は1.4倍テレプラスの併用は不可です。
このレンズは、新品で購入したものです。フィルタ径が58mmなのがありがたいです。


 SIGMA製レンズ:全て新品で買ったものです
SIGMA 12-24mm F4.5-5.6
EX DG HSM
×電源を入れても絞りさえ開きません。AFも全く機能しません。α7RIIIなら(◞‸◟)
片ボケが気になり2度ほど修理を依頼し、2度目には新品に交換され、鮮明さも見違えるほどになって帰ってきまたものなので残念です。
SIGMA 17-35mm F2.8-4
EX DG HSM
ズーム範囲全域で普通にAF-Sで使えます。AUTOポジションでも同様。
ちょっと小カビが発生してしまいました。開放での周辺光量の落ち方は極端で、あまり使っていませんでした。
SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3
DG OS HSM
×標準側は合焦しますが、望遠側135mmからは迷って合焦しません。稀に機嫌が良ければ500mmまで合焦することもあります。青森から帰任してから買いました。でかくて重いので、全く出番がなく、あっても行動範囲は、ほとんど家の周りだけになっています。

 

 

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 更新日 : 2022・04・28.