作成:2002・04・13
お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。
オリンパス35DCの思い出
共学の高校に通ったのですが、なぜか女子生徒は学年に5人しかいませんでした。ですから、世間並みのレベルに達していなくても、みんなの注目の的でした。修学旅行の時、その中のひとりが新製品のオリンパス35DCを持って来ました。馬子にも衣装というのはこのことで、なかなか絵になるカメラだなぁと思いました。 この35DCは、最近評判の秋葉原のジャンク屋さんで2,500円で求めたものです。なぜか、とてもなつかしい気持ちになってしまいました。どうせ壊れているのですから、一番きれいなものを選びました。電池室のフタのコイン溝は多少痛んでますが、外観もレンズもとてもきれいです。ファインダーは若干ホコリが侵入しているようですが充分クリアです。 このとき、30年間守ってきたレンジファインダーのカメラは絶対に買うまい(その理由は長くなるので、ここでは省略)という、自分の戒めを無意識のうちに破ってしまいました。
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![]() 2002・04・06 撮影 |
使用したOLYPUS35DCについて
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35DCの手入れ シャッターが固まっていましたから、トップカバーと底板を開けて、貼り革を剥がしたところで、電気的なチェックをしていないのを思い出しました。クリップで電池をつなぎ、露出計の動きを確認するためにシャッター半押し ・・・ プシューンってシャッターが切れてしまいました。明るければプチッです。 セルフタイマも正常。トップカバーを被せてストロボは、・・・ 光ります。壊れていなじゃないですか。これでへこみました。 フィルムを入れてみると、なんとなく、巻き上げのフィーリングがよくないです。試写したフィルムを現像してみて判りました、コマの間隔が開いているところがあります。確かに巻き上げリールのすべりが硬いです。やったー、壊れてる。・・・ これは、正常なネジネジ病の症状です (^.^)v。 でも、対処は簡単でした、アルファルーブ(サンハヤトの潤滑油)をちょっと塗布するだけでした。 巻き戻しクランク側にフリクッションはありませんし、コニリール風のリールは順巻きです。フィルムの平面性とかコマ間隔とか余計なことを気にしなければ、巻き上げも巻き戻しもたいへん軽快です。 貼り革が縮んで剥がれかかっていたので、紙ベースの両面テープで貼り直しました。しかし、寒いとまた剥がれてきますので、秋になったら、再度、強力タイプの両面テープで貼り直そうと思います。ヘリコイドが多少スカスカぎみなのが不満ですが、こちらはもう少し使ってみて手入れをしようと思います。 |
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35DCの印象 この35DCは露出不足だとシャッターがロックされます。キャップをしたままとか、電池が無ければ露出計は動かないので同じ道理です。だとすれば、暗いところでフラッシュやストロボを点灯するときは、どうやってシャッターを切るのでしょう。 Fボタンを押すと、受光素子からの電流でなく、ガイドナンバーダイアルと距離環に連動した電流が流れフラッシュマッチックが作動するようです。 「Fボタンってとっても押しづらいです。それに、万人向けのカメラなんだから、ストロボが付いている時は、暗くなったら自動で切り替えてもいいじゃないですか。キャップをしたままシャッターを切るためのボタンだと思っている人がいますよ。」 「昔は、ストロボなんて高くてクリップオンタイプでも、もう1台35DCが買えちゃうんですよ。いちおう接点はストロボにも切り替えられるようにしたけど、だれもがそんなもの持っていません。それに、フラッシュバルブだって、あと、何個残っているか気にしながら、1個ずつ大切に使ったんですよ。」 という訳で、今となっては、前期型の35DCは、せっかくのフラッシュマチックを生かしずらいのが残念なところです。私の独り言ですので気にしないでください。 キャップをしたままだとシャッターが切れないというのは、経験者なら、そのありがた味がよく判るはずです。 35DCに関してWeb検索してみて、ひとつ気になることがあります。低速で、シャッターの開閉速度が遅くなるため、実効露光時間の割にはブレ易いということを書かれている方が何人かいます。私は使用期間が極めて短く、今のところ思い当たるところがありませんが、気をつけて撮影したいと思います。 30年ぐらい前のカメラですから、写りはそれなりで、現在のレベルには及びませんが、見た目には鮮明な写真が撮れます。色収差などの残存だと思いますが、遠景のディテールの描写は辛いところです。周囲の光量低下やフレアは、このようなコンパクトカメラとしては上々だと思います。モノクロフィルムなら諧調の整った申し分のないネガを撮ることが出来るでしょう。 |