作成:2004・04・22

お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。


黄文字の スーパータクマーII 55mmF2


スーパータクマー55mmF2と全く同じ概観

 「黄文字のSMCタクマー」や「スーパータクマーII」と、話が横道にそれてしまったついでに、もうひとつ追補版を掲載させて頂きます。
 スーパータクマー55mmF2というのも、いろいろなタイプが存在し、プロダクトナンバー37107のものが最終型ですが、主に輸出用のSP500に付けられていたため、最終型を国内で目にすることはあまりありません。
 研究本では、このモノコートのスーパータクマー55mmF2は、開放測光対応になっているというのです。

「黄文字のタクマー」だけでもちょっと嬉しいのに、開放測光対応になっているですから、まさに「黄文字のスーパータクマー
II」じゃないですか。まさにウニ・アワビ丼状態です。
 SP500も分解して確認したいことが2、3ありましたので、スーパータクマー55mmF2付きのSP500というのは、私にとってはアホウ丼のようなものです。

 こんなモノを欲しがる人間のアタマがウニというのは自覚しています。でも、どうなっているんだろう、見たい、欲しい ・・・ 海外に行く人などにお願いはしていたのですが、このたび、程度のよいスーパータクマー55mmF2付きのSP500をネットオークションで見つけ、それを譲って頂くことができました。

 

 スーパータクマーII 55mmF2 の印象


 どうみても、このレンズは基本的に金属ヘリコイドのSMCタクマーF1.8の作りと全く同じ作りです。そして、絞込みレバーの打刻は「37107」です。

 中身は、モノコートのスーパータクマー55mmF2といってもレンズエレメントは、スーパータクマー55mmF1.8と同じもので、中のリングで開放F値を制限しています。

 このレンズの個人的な印象は、「開放測光対応の、モノコートの、黄文字のタクマーが、やっぱりあったんだぁ」です。客観的には、凡庸なレンズで、何ら特別な価値があるものではありません。



1:2/55mm 37102、37107いずれもモノコート

そのマウント側、37107は開放測光連動

 系譜


 1970年ごろのSPやSPIIのバリューモデルは、露出計と絞込みスイッチを省略したおなじみのSLと、露出計は省略せずシャッター速度を1/500に制限し、セルフタイマーを省略したSP500という海外向けのモデルが存在します。SLは「スーパータクマー55mmF1.8」付き、SP500は「スーパータクマー55mmF2」付きとなっています。
 国内向けのSLは、ES
II登場とともに、「SMCタクマー55mmF1.8」付きとなり、海外向けのSP500は「SMCタクマー55mmF2」の付いたSP1000に継投しました。これらのSMCタクマーは、いずれもゴム巻きヘリコイドのものです。

 SP500用「スーパータクマー55mmF2」は、SL用「スーパータクマー55mmF1.8」と同じく、バリューモデル用に差別化したモノコートの開放測光に対応したスーパータクマーとして、意図して作ったものだと判ります。

 

 その他


 必ずしも全てのSP500にこのレンズを付けて出荷したかは判りませんが、SP500がよく売れてスーパータクマー55mmF2を増産するにあたっては、SP500というバリューモデルで入門した海外のユーザーが、高級機へステップアップするときに開放測光が出来なくて悔しい思いをしないようにという配慮をしたことは事実です。

 海外に大量に存在するSP500のスーパータクマー55mmF2は、この時期に生産されたSLのスーパータクマー55mmF1.8と同様、巷にあふれるムック本に謳われることもありません ・・・ SMCタクマー55mmF1.8の追補版が3件にもなってしまいましたが、これも、タクマーふぇちの愚かなこだわりとご笑覧頂けると嬉しいです。


SLとハネウエル版のSP500。おしいことに、ハネウエルペンタックスのレンズキャップは付いていませんでした。

 

 研究本には「マルチコーテッドスーパータクマー50mmF1.4」というレンズの写真が掲載されています。本質的に「スーパーマルチコーテッドタクマー50mmF1.4」と同じなのでしょうが、プロダクトナンバーは何番と刻印されているのでしょう。
 もちろん、国内には流通はしていないのでしょうが、どのようなモデルに付いていたのでしょうか? さすがに、これを探す気はしませんが、興味は尽きません。

(注)「黄文字のタクマー」「スーパータクマー
II」という呼び方は、愛好家の間の俗称であり正式なものではありません。
   (*^_^*)ノ アホウ丼は、ワビ、タテ、ニ がオン・ザ・ライスなのです。

 

 


 
   
   

 更新日 : 2004・04・22.