作成:2018・12・24

お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。


気になる 前期型 スーパータクマー 35mmF2


巨大な準広角なレンズ

 フィルタ径58mmの28mm/F3.5もファットタクマーって言いますが、この35mm/F2と並べてみると笑っちゃいます。レンズも、フードも大きいのです。前玉だけでなく、後玉も大きくて 。。。と書きかけて 。。。あれぇ〜、SMCタクマー35mm/F2のほうが標準レンズのように大きいです。


SMCタクマー35mm/F2の後玉との比較

 

 前期型 スーパータクマー 35mmF3.5 の印象

 K-1で撮影してみての印象になってしまうので、大きくて重いということ以外、使い勝手は参考になりませんので省略させて頂きます。
 写りのほうは、開放からコントラストは十分ですが、開放では、鮮明さはちょっと残念で、四隅だけ光量が落ちて暗くなります。少し絞ると、光量はフラットになり、鮮明ですっきりした素直な描写となります。最短撮影距離は45cmで、絞りは16まで絞れます。
 大きなメタルフードは、フィルタ枠に被せてねじで締め付けます。そして、フード用の革ケースに収まっています。当時としては、たいへん贅沢な明るさのSLRカメラ用のレンズで、国内市場よりも海外の需要に応ずるためにラインナップに加えられたのでしょうか。


前期型のSタクマー35mmF2とSMCタクマー35mmF2と35mmF3.5の外観


左からSMCタクマー35mmF3.5と35mmF2そして前期型のSタクマー35mmF2

 系譜

 独特の外観をした35mmF2.3というレンズが、オートタクマー時代にあります。その後を継いで、1963年に、この前期型のSタクマー35mmF2は登場しています。そして、1967年にフィルタ径が49mmの後期型のSタクマー35mmF2に交代しています。
 フィルタ径が49mmの後期型Sタクマー35mmF2も決して小さいわけではありませんが、ペンタックスファミリーの誌上などで、Sタクマー35mmF2はコンパクトで、240gと軽量だと主張するのも納得です。今でこそ、フィルタ枠のサイズに躊躇することなく、このような大柄なレンズは珍しくありませんが、このレンズの鏡胴は全金属製なので、395gと軽くはありません。

 

 その他

 このレンズは、2007年の春に、ネット上の骨董品店で、キャップ類とケース付きで、税込8,500円でした。実は、EOS 5Dを使うようになっていたので、5Dに装着することを考えていたのですが、後玉にミラーがアタたりそうなので。そのまま退蔵していました。
 もちろん、このレンズが届いた時の印象は、実際にその巨大さにには唖然とするばかりでした。

 

 


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 更新日 :2018・12・24.
 Product Code 368,43680