作成:2021・10・08

お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。



 


APS-CフォーマットDSLRへ転向するかなぁ

 ペンタックスのAPS-CフォーマットDSLRは、フルフレーム版のボディを待ちこがれている間は見ないことにしていました。現在は、最新のK-3III は無理でも、中古価格のこなれているものなら買えそうです。しかし、どれでも良いわけではありません。いくつか妥協し難い要求があります。個人的に気になる項目を発売時期順に比較してみたのが下表です。参考にMILCのK-01も示します。

APS-CフォーマットのKAFマウントDSLRボディを比較(下から発売順)

モデル 発売時期 振れ防止 画素数 画像サイズ[px] ISO感度 シャッター速度 重量
 K-3 III
 KP
 K-70
 K-3 II
 K-S2
 K-S1
 K-3
 K-50
 K-5 II
 K-5 II s
 K-30
 K-5

 K-r
 K-x
 K-7
 K-m
 K200 D
 K20 D
 K100 D Super
 K100 D
 K10 D
 *ist DL2
 *ist DL
 *ist DS2
 *ist DS
 *ist D
2021年 4月
2017年 2月
2016年 7月
2015年 5月
2015年 3月
2014年 9月
2013年11月
2013年 7月
2012年10月
2012年10月
2012年 6月
2010年10月

2010年10月
2009年10月
2009年 6月
2008年10月
2008年 2月
2008年 3月
2007年 7月
2006年 7月
2006年11月
2006年 2月
2005年 7月
2005年 9月
2004年11月
2003年 9月
SRII 5軸
SRII 5軸
SR
SR
SR
SR
SR
SR
SR
SR
SR
SR

SR
SR
SR
SR
SR
SR
SR
SR
SR




2573万画素
2432万画素
2424万画素
2435万画素
2012万画素
2012万画素
2435万画素
1628万画素
1628万画素
1628万画素
1628万画素
1628万画素

1240万画素
1240万画素
1460万画素
1020万画素
1020万画素
1460万画素
 610万画素
 610万画素
1020万画素
 610万画素
 610万画素
 610万画素
 610万画素
 610万画素
6192 x 4128
6016 x 4000
6000 x 4000
6016 x 4000
5472 x 3648
5472 x 3648
6016 x 4000
4928 x 3264
4928 x 3264
4928 x 3264
4928 x 3264
4928 x 3264

4288 x 2848
4288 x 2848
4672 x 3104
3872 x 2592
3872 x 2592
4672 x 3104
3008 x 2008
3008 x 2008
3872 x 2592
3008 x 2008
3008 x 2008
3008 x 2008
3008 x 2008
3008 x 2008
 100 - 1600000
 100 - 819200
 100 - 102400
 100 - 51200
 100 - 51200
 100 - 51200
 100 - 51200
 100 - 51200
 100 - 12800 (80 - 51200)
 100 - 12800 (80 - 51200)
 100 - 12800 (100 - 25600)
 100 - 12800 (80 - 51200)

 200 - 12800 (100 - 25600)
 200 - 6400 (100 - 12800)
 100 - 3200 (100 - 6400)
 100 - 3200
 100 - 1600
 100 - 3200 (100 - 6400)
 200 - 3200
 200 - 3200
 100 - 1600
 200 - 3200
 200 - 3200
 200 - 3200
 200 - 3200
 200 - 1600 (200 - 3200)
30s - 1/8000s
30s - 1/6000s
30s - 1/6000s
30s - 1/8000s
30s - 1/6000s
30s - 1/6000s
30s - 1/8000s
30s - 1/6000s
30s - 1/8000s
30s - 1/8000s
30s - 1/6000s
30s - 1/8000s

30s - 1/6000s
30s - 1/6000s
30s - 1/8000s
30s - 1/4000s
30s - 1/4000s
30s - 1/4000s
30s - 1/4000s
30s - 1/4000s
30s - 1/4000s
30s - 1/4000s
30s - 1/4000s
30s - 1/4000s
30s - 1/4000s
30s - 1/4000s
735/820 g
643/703 g
628/688 g
700/785 g
618/678 g
498/558 g
715/800 g
590/675 g
680/760 g
680/760 g
590/650 g
660/740 g

544/598 g
515g 1)
670/750 g
525g 1)
630g 1)
715/800 g
560g 2)
560g 2)
710/790 g
470g 2)
470g 2)
505g 2)
505g 2)
550g 2)
 K-01 参考 2012年 5月 SR
1628万画素 4928 x 3264  100 - 12800 (100 - 25600) 30s - 1/4000s 480/560 g
重量の二重表記は、左:空重量 / 右:専用電池とメモリ込みの重量 ( K-r K-30 K-50は、単3電池ホルダーも使用可 )
1)は、単3電池×4本とメモリを含まない空重量 2)は、3VLi電池CR-V3×2本または単3×4本とメモリを含まない空重量
 
 
 

K-S1を選択

 わがまま過ぎても選択肢が無くなりますが、APS-CフォーマットDSLRを迎えるなら、手振れ防止機能は、最新の5軸5段でなくとも 3.5段のSR(Shake Reduction)は欲しい。センサーの画素数はK-1でAPS-C版にクロップしたときの画像サイズが4800×3200 pxなので、それ以上の微粒子センサーを希望する事情もあります。ISO感度は、だいたい200〜1600で使用することが多いので最大6400で使えれば充分。そうすると、2010年発売のK-5より新しい機種が選択肢となります。とりあえず これ以上の高みは望みません。なお、動画撮影は使いませんが、K-5からフルHDです。

 辿りついた先が、2014年発売のK-S1でした 。。。スマートフォンのカメラ機能に押され、コンデジが絶滅に瀕し、DSLRの未来も危ういなか、K-S1のプレスリリースによると、K-S1は、果敢にもスマートフォンから顧客を奪還することを目指して投入されたそうです。しかし、この半年後のK-S2、KP、K-70もストロボ内蔵ですが、豊富なカラーバリエーションは影を潜め(黒のほか白や銀のみ)、高級志向に脱皮してファミリ−ユースの趣は払拭されます。
 各所が光って楽しく、奇抜なデザインと堅実な仕様でしたが、小さなスマホをK-S1に着脱することは考えなかったのでしょうか 。。。高級なボディと高級な交換レンズしか選択肢がなくなるのも残念です。なお、K-20D以降の高級機から、WR(簡易防滴:Weather Resistant)構造が順次採用されて重量も増加しています。K-S1は非WRの最後の軽量・コンパクトボディです。

 K-3以降、センサーを振動させてローパスフィルターと同じ効果を得るローパスセレクターという機能が採用され2段階の設定ができます。特に必要ないのでOFFにしています。今のところ、K-70だけですが、ハイブリッドAFと称して像面位相差AFとコントラストAFを併用しライブビュー撮影時のAF高速化を図っています。KPは、電子シャッター併用で 1/24000sまでの高速シャッターが可能です。

 APS-C版と35mmフルフレーム版の本質的な違いは、画面サイズ(寸法)の違いと画素数の違いです。フィルムカメラ時代のレンズを使わないなら、36×24mmという寸法は特に重要ではありません。同じ画素数ならISO感度やノイズの点で大きな寸法が有利にはなります。写真は画素数が全てではありませんが、現実の画素数の進歩は、APS-C版のK-5 に、フルフレーム版のK-1のAPS-Cクロップ画像(4800×3200 px)が追いついた形になっています。
 


標準ズームを付けたK-1とK-S1のサイズ感


 

K-S1とキットレンズの印象

 迎えたK-S1は、税込で17490円のBランク(使用感のある普通程度)というふれこみの 。。。標準ズームと200mm望遠ズームのWズームキットで、純正バッテリーの他に倍容量の互換バッテリ-2個がオマケです。ストラップに使用感はありますが、撮影枚数は1900枚弱で、スレやテカリもなく、思いのほかのコンデションに狂喜乱舞です 。。。ボディカラーは青で、ライブビューモードが使え拡大もできます。
 K-S1は、ファミリ−ユース向きの入門レベルの機種にもかかわらず、2000万画素の微粒子センサーです。そして、コンパクトデジカメのように、シーンモードやエフェクトモードがあります。内蔵ストロボもあり、気楽に使うことができます。動画用のステレオマイクは内蔵ですが外部マイクは接続できません。もちろん、露出モードは、P / Sv / Tv / AV / TAv / M / B と選ぶこともできます。レンズ補正も、デフォルトで倍率色収差補正と回析補正がONとなっています。レンズ補正は、DA、DA L、D FA、FA Limitedレンズが対応するようです。ファームウエアVer.1.00を1.20にアップデートしてみましたが、ご利益は特にありませんでした。
 コンパクトで軽量です。幅だけでみると、K-S1はMILCのK-01より僅かに小さく、光学ファインダーにプリズムを使用しているのにほぼ同じ重量です。これには脱帽。多少物足りないところも納得してしまいます。
 まず、標準ズーム DA L 1:3.5-5.6 18-55mm AL を付けて撮影してみました。シャッターボタンを押すと、ジッ チッと少し騒々しく合焦し、合焦した箇所1点だけ赤いインジケータが点灯し、ぺちっとチープな音でシャッターが切れます。とにかくAFが早い。標準ズームのボディとの一体感は抜群。構図に集中し、チッ+ぺちっとオートピクチャーモードにお任せでも安心して撮影ができます。

 標準ズームと望遠ズームには、基本的に単体では買えない安価なキットレンズとしてDA L シリーズのレンズが存在します。オリジナルのDA シリーズのレンズは、ボディの防滴仕様に対応した同じ光学系のWRバージョンに交代します。この時にキット用レンズとしてDA L シリーズが残されたようです。DA L レンズでは基本的にクイックシフト・フォーカス・システム(QSFS)は省略されています。その外の違いはプラスチック製マウントで、フードやケースが別売になっています。K-S1のボディは非WRなのでWRレンズは意味がありませんが、WRボディのK-50に対応する DA L レンズが作られました。これらキットレンズの標準ズームと望遠ズームの位置付けを下の表に示します。
 

DA L:キットレンズと DA:オリジナルレンズの概要(上から発売順)

名称 発売年 構成 フィルタ径 重量 コード 備考
 SMC Pentax-DA 1:3.5-5.6 18-55mm AL
 SMC Pentax-DA 1:3.5-5.6 18-55mm AL II
 SMC Pentax-DA L 1:3.5-5.6 18-55mm AL
 SMC Pentax-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL WR
 SMC Pentax-DA L 1:3.5-5.6 18-55mm AL WR
2004
2008
2008
2009
2013
 9群12枚 AL
 8群11枚 AL ED
 8群11枚 AL ED
 8群11枚 AL ED
 8群11枚 AL ED
52mm
52mm
52mm
52mm
52mm
225 g
220 g
200 g
230 g
200 g
21547
21717
21827
21880
 - 
金属M
金属M
プラM
金属M WR
プラM WR
 HD Pentax-DA 18-50mm F4-5.6 DC WR RE
 SMC Pentax-DA L 18-50mm F4-5.6 DC WR RE
2015
2015
 8群11枚 AL ED
 8群11枚 AL ED
58mm
58mm
158 g
158 g
21357
 - 
どちらも 沈胴式 WR
 QSFS KAF3 プラM
 SMC Pentax-DA 50-200mm F4-5.6 ED
 SMC Pentax-DA L 50-200mm F4-5.6 ED
 SMC Pentax-DA 50-200mm F4-5.6 ED WR
 SMC Pentax-DA L 50-200mm F4-5.6 ED WR
2005
2008
2009
2013
 10群11枚 ED
 10群11枚 ED
 10群11枚 ED
 10群11枚 ED
52mm
52mm
49mm
49mm
255 g
235 g
285 g
235 g
21567
21817
21870
 - 
金属M
プラM
金属M WR
プラM WR
 SMC Pentax-DA 55-300mm F4-5.8 ED
 SMC Pentax-DA L 55-300mm F4-5.8 ED
 HD Pentax-DA 55-300mm F4-5.8 ED WR

 HD Pentax-DA 55-300mm F4.5-6.3 ED PLM WR RE
2008
2010
2013

2016
 8群12枚 2・ED
 8群12枚 2・ED
 8群12枚 2・ED

 11群14枚 ED
58mm
58mm
58mm

58mm
440 g
425 g
450 g

442 g
21727
 - 
22270

21277
金属M
プラM
金属M WR

沈胴式 金属M WR KAF4
金属M:金属マウント  プラM:プラスチックマウント

 他のモデルでは、大柄な、DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL[IF] DC WR のレンズキットがありますが、K-S1にはないようです。なお、高倍率ズームは DA 18-250mm F3.5-6.3 ED AL[IF]と DA 18-270mm F3.5-6.3 ED SDM があります。今後、K-S1のために増やしたいレンズは、軽量コンパクトなものに興味があります。KAFマウントのFレンズやFAレンズが流用可能なのも寂しさが紛れます。ここまで、ネガティブな感想を書けませんでした。軽量・コンパクトを極めたK-S1に、更なる高みを望むのは酷というものです。

 K-S1のWズームキットにたどり着き、現在、実際にK-S1で使用しているDAレンズは、広角ズームの代わりの魚眼ズームに、本物の広角ズーム(DCレンズ)と標準マクロレンズを加え、標準ズーム、望遠ズームの5本です。

 


魚眼ズーム HD PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5 ED


 最初のDAレンズは、2月にできごころで手を出してしまった HD PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5 ED です。魚眼画像を広角画像に変換することにハマりました。新品で格安でした。

 8群10枚でEDレンズが1枚使われています。最小絞りはF22-32で、絞り羽根は 6枚です。最短撮影距離は 14 cmですので、レンズから 3.5 cmまでの近さです。個人的には、あまり使いませんが、マニュアルで焦点の微調整ができるQSFSが採用されています。ここまでは、先代の DA FISH-EYE 1:3.5-4.5 10- 17mm ED[IF]と同じです。違いは、着脱できるフードと、HDコーティングが採用されたことです。
 
 コントラストが高くシャープネスは良好なので、鮮やかな写真になります。魚眼画像には太陽が入りやすいのですが、太陽が入ってもHDコーテングの効果でフレアは抑え込まれます。APS-Cサイズの魚眼画像は、10mmで対角 約180°17mmで対角 約100°(フルフレーム画像では、15mmで対角 約180°)とされています。
 K-S1のファインダーで見ると、歪んでいてもある程度は広角補正後の予想はできます。「uonome」はファイルを開くだけの「簡単補正」にカスタマイズさせて頂きました。歪んだ直線のパースを整えるのか、そのままのまぁるく納まる構図が良いのかを判断しながら撮影を楽しんでいます。APS-Cサイズの魚眼画像は、広角変換時に 0.8倍に縮小すると対角画角は約122°で、35mm換算12mmとなります。
 広角ズームは、大きくて重く、高価で買えません。APS-Cサイズの範囲では、広角変換画像の画質は申し分なく、等倍色収差は気になりません。

 右は、K-S1で撮影した魚眼画像の変換サンプルで、焦点距離10mmの撮影画像と0.8倍、1.0倍、1.2倍の変換画像、17mmの撮影画像と1.0倍と1.2倍の変換画像です。逆光耐性がよくシャープネスは標準ズームに劣りません。これで広角ズームいらず 。。。かなぁ。

 魚眼画像の変換は、画素を周辺方向に移して隙間を補間するので、元になる魚眼画像が微粒子なほどシャープネスが良いのです。K-1のAPS-C版クロップ画像サイズ以上のセンサーを望んだ理由です。

HD PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5 ED

 フルフレームのK-1では、円周魚眼画像を広角変換しているのですが、K-1で使うと少し不満があります、周辺の等倍色収差と
 撮影情報(Exif情報)のアバウトな焦点距離は何とかして欲しいところです。

追加のページがあります → ここ
HD PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5 ED の歪曲補正(その2)




広角ズーム シグマ 8-16mm F4-5.6 EX DC HSM


 本物の広角ズームでも撮ってみたい。DA 1:4 12〜24mm ED AL[IF] かなぁ。Kマウントのものなら、タムロンの Model B001 SP AF10-24mmやシグマ 10-20mm F3.5 EX DC HSM でもいいなぁと思っていたところ、なんと、EOS5D用で愛用していた 12-24mm F4.5-5.6 EX DG Aspherical HSM のAPS-C版です。シグマのレンズですが、これは精進しなくてはいけません。2010年登場ですが、中古レンズで希少なKマウントのものを求めました。
 
 K-S1には、大きめで重いレンズですが、使っていると忘れます。逆光責めにもなかなかの耐逆光性を発揮します。シャープネスもよくコントラストも高くヌケのよい描写で、12-24mm F4.5-5.6 EX DG Aspherical HSMとは隔世の感があります。断ち切れなかった強烈な超広角レンズの視界です 。。。UWH 12mm F5.6は、α7RII +LM-EA7で復活しました 。。。本物の広角ズームも格別です。

 最短撮影距離は、24 cmで、0.12倍になります。画角は対角121.2°で、外径×全長は 72.6×106.7 mm 重量は 555 g (SAマウントの値) です。11群15枚のレンズ構成で非球面レンズ3枚 SLDガラスレンズ1枚 FLDガラスレンズ4枚が使用されています。最小絞りは22-27で、絞り羽根は7枚です。AFは静かなレンズ内超音波モータのKAF3マウントです。

 この広角ズームは、周辺減光が少なく、中心部はシャープで、四隅もピントが合えば良いのですが、被写界深度が浅い印象です。そのため、比較すると魚眼ズームの変換画像が一枚上手の描写となってしまいます。魚眼ズームの対角魚眼の変換画像は、周辺光量がフラットで、四隅も破綻がないのですが、リアリティに欠けるのです。

8-16mm F4-5.6 EX DC HSM フードはビルトインです

2021・11・24. 追加

 



マクロレンズ HD PENTAX-DA 35mm F2.8 Macro Limited


 K-S1でも、SMC PENTAX F マクロ 50mmF2.8 と F マクロ 100mmF2.8 を使っていると、パースに不満を感じることがあります。APS-C版の標準マクロレンズが欲しいと常々感じていました。SMC Pentax-DA 35mm F2.8 Macro Ltdは、2008〜2013年の製品で、HD Pentax-DA 35mm F2.8 Macro Ltdは、2013年登場の現行品です。意を決して、HD版の良品を中古カメラショップで精進しました。
 
 希少なAPS-C版の標準等倍マクロレンズです。2007年暮に登場したトキナー AT-X マクロ 35mmF2.8 Pro DXは、共同開発品でSMC版と同じ光学系です。(2012年製造終了)
 HD版とSMC版との違いはHD+SPコーテイングになって、外装の緑帯が赤帯です。

 フード組み込みのリミテッドレンズで、アルミ削り出しの質感の良さを謳っています。フードに被せるリミテッドキャップが付いていました。フィルタ径は49mmです。なお、HD版ではシルバー仕上げも用意されています。

 最短撮影距離は、13.9 cmで、等倍になります。フローティングシステムの近距離補正は行わず、撮影距離による性能変化が少ないFREE(Fixed Rear Element Extension:後群分離型フォーカシング)を採用して、近距離から遠距離まですぐれた描写性能を発揮するそうです。
 画角は44°で自然なパースです。外径×全長は 63×46.5 mm です。8群9枚のレンズ構成で、最小絞りは22です。35mm F2.8 Macro Ltdは、9枚の奇数枚数の円形絞りです。

 フォーカスレンジリミッターは、使い勝手が向上する素直にありがたい機能で、トキナー版にはあったのですが、ペンタックス版には付いていません 。。。K-S1のAFモーターは至近−無限だと賑やかにジィ〜ッといって合焦します。まぁいいかぁ。
 絞り開放でも隅々まで鮮明ですが、アウトフォーカス部が美しい素直な描写です。リミテッドレンズらしい上品さを残しつつも、マクロレンズらしい鮮明さです。
 APS-C版のDAレンズですが、フルフレームのK-1で使用すると、四角の光量が落ちて若干の等倍色収差が見られますが、周辺が流れたり崩れたりせず、我慢できないほどではありません。そして準広角35mmのパースで近接撮影ができます。

DA 1:2.8 35mm Macro Limited このレンズキップは紛失が心配
等倍の繰出し量
 MFのSMC Pentax-A 50mm F2.8 Macroは、最大の撮影倍率は0.5倍です。AFのF マクロ 50mmF2.8は、撮影倍率が等倍まで拡大し、
 フローティングシステムの近距離補正が採用されました。FA マクロ 50mmF2.8、FDA マクロ 50mmF2.8と引き継がれています。

2022・07・24. 追加

 



標準ズーム SMC Pentax-DA L 1:3.5-5.6 18-55mm AL


 最初に、FA J シリ−ズのレンズが*istと*istD兼用で準備されました。APS-C専用のDAレンズの第一弾は、2003年のDA 16-45mm F4 ED AL{IF} ですが、翌年に、世界最小・最軽量の*istDsのために、DA 1:3.5-5.6 18-55mm ALが用意されました。そして、2008年にEDレンズを追加して画質を改善し、DA 1:3.5-5.6 18-55mm AL II になり、キットレンズのDA L レンズも同じ光学系で供給されました。

 DA L 1:3.5-5.6 18-55mm ALのズームリングにも、18、24、35、45、55mmが表示されています。35mmフルフレーム版換算は1.5倍するので、これで納得です。この標準ズームで撮影してプレビューしてみると、K-S1の上手な絵作りの豊かな諧調とレンズ本来のシャープネスには驚きます。ただし、ボディ側の理由かもしれませんが、逆光では光源にベールが掛かってしまい、逆光耐性が少し弱いようです。 とは云え、内面反射が酷くてモヤタク状態になる FA J 18-35mm F4-5.6 ALと撮り比べてみるとこの程度は気になりません。シャープネスも、EDレンズを1枚追加しているだけのことはあります。

 最短撮影距離は、25 cmで、0.34倍と申し分ありません。最小の全長は、67.5 mm です。10群11枚のレンズ構成で非球面レンズとEDレンズが1枚ずつ使用されています。最小絞りはF22-38で、絞り羽根は6枚です。

 標準ズームとしては35mm換算で24mmからの標準ズーム、F2.8クラスの大きくて高価な標準ズームもありますがK-S1には似合いません。現在は、さらにコンパクトで軽い沈胴式でレンズ内モータの標準ズームが2015年から供給されています。

DA L 1:3.5-5.6 18-55mm AL 中古フード{PH-RBA 52]を買い足しました

 



望遠ズーム SMC Pentax-DA L 50-200mm F4-5.6 ED


 K-S1のWズームキットの望遠ズーム DA L 50-200mm F4-5.6 ED は、35mm換算で75-300mmになります。EOS5Dや5D MarkII では、EF70-300mm F4-5.6 IS USMと1.4倍テレプラスを使用していました。EOS5D MarkII の画像サイズは、5616×3744px(ラージ)でほぼK-S1と同等で、貫禄はさておき同じ使い勝手になります。
 望遠ズーム DA L 1:4-5.6 50-200mm ED は、K-S1で ギュィン ジッと元気に合焦します。望遠側でのシャープネスは標準ズームより少し劣りますがとても似た調子です 。。。ボケは二線ボケの傾向もなく上品です 。。。下のコラム「F70-210mm F4-5.6と FA70-200mm F4-5.6との画質比較」に示すように開放で撮影したピクセル等倍画像で見ると、輪郭のにじみ方が少なく、自然な描写で優れたシャープネスを示しています。

 最短撮影距離は、110 cmで、0.24倍(1:4)と、フィルムカメラ時代の200mm望遠ズームと同じで、申し分ありません。最小の全長は、78.5 mm とコンパクトなAPS-Cサイズです。8群11枚のレンズ構成でEDレンズが1枚使用されています。最小絞りはF22-32で、絞り羽根は6枚です。ズームリングには、50、80、100、135、200mmが表示されています。しかし、望遠ズームなのでQSFSの省略は残念です。
 
 DA 50-200mm F4-5.6 EDはAPS-C専用で2005年に登場し、2008年に同じ光学系のままこのレンズが投入されています。
 
 K−1で75-300mmの望遠ズームの代用に使うのは妄想 。。。K-1でAPS-Cサイズにクロップするよりは、K-S1のほうが微粒子のセンサーです。テレプラスを付けると、多少なりとも画質が劣化し、明るさは1絞り暗くなって開放でF8になります。
 そのままK-S1で使うのが賢明です。テレプラスは、あくまでも非常用に、もう少し拡大したい、寄りたいと思った時に使うのが正しいでしょう。

DA L 1:4-5.6 50-200mm ED こちらも中古フード{PH-RBB 52]を買い足しました

 

 

 

 

   

 更新日 : 2022・07・24.

 

 

 

   余 談

F70-210mm F4-5.6と FA70-200mm F4-5.6との画質比較

 DA L 1:4-5.6 50-200mm EDと、フィルムカメラ時代の FA70-200mm F4-5.6、F70-210mm F4-5.6を比較すると、同じような味わいのレンズになっています。DA L 1:4-5.6 50-200mm EDは、極めてコンパクトで望遠側のシャープネスは格段に向上しています。K-1のピクセル等倍画像で比較してみます。


左:DA L 1:4-5.6 50-200mm ED 中央:FA70-200mm F4-5.6 右:F70-210mm F4-5.6

DA L 1:4-5.6 50-200mm
 もしK-1で撮影してもケラれなかったら素晴らしいことです。残念ですが、このような周辺で光量が低下するのを我慢することになります。200mmだけは、F11まで絞れば全くフラットになります。他の焦点距離では、我慢の限界を超えます。予想していた通り、3本のレンズの中で最も優れた開放画質です。 ※ご注意:DA L 1:4-5.6 50-200mmは、APS-Cフォーマット専用です。

K-1とDA L 1:4-5.6 50-200mm 200mm開放で撮影(下段はピクセル等倍画像)


F70-210mm F4-5.6
 当時のレンズカタログでは、 F70-210mm F4-5.6は「特殊低分散ガラスの採用により、優れた描写性能を保ちながら、小型軽量化を実現」と記載されています。開放での描写性能は輪郭の滲みが少しあり、DA L 1:4-5.6 50-200mmには僅かに及びません。しかし、1987年という登場した年代を考えれば、描写性能と小型軽量を追及した努力を素直に称賛致します。

K-1とF70-210mm F4-5.6 210mm開放で撮影(下段はピクセル等倍画像)


FA70-200mm F4-5.6
 Zシリーズ用に1991年に登場しています。焦点距離70mmの画像は、F70-210mm F4-5.6よりが若干シャープかもしれません。開放の200mm画像は、このように輪郭の滲みが盛大で鮮明とはいえませんが、絞ればF70-210mm F4-5.6に近づきます。一見シャープに見える望遠側の画像とはこのようなことを言っているようです。

K-1とFA70-200mm F4-5.6 200mm開放で撮影(下段はピクセル等倍画像)

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Pz 1.5× TELEPLUS SHQ

 この Pz 1.5× テレプラス SHQ は、AFカプラーのほかパワーズーム電源端子があります。焦点距離を1.5倍、絞り値を1段暗く変換して伝達するようなチップは介してないようで、撮影情報(Exif情報)はそのままです。手振れ補正やストロボ撮影は注意が必要です。

 "SHQ"から、解像力アップした"HD"や"HD Pro"という高画質タイプに継投したのですが、KAFマウット用は発売されていないようです。

 1.5×テレプラスでを使うと、明るさが低下してAF感度の実力を超えてしまうことと、画質劣化が懸念されます。屋外なら開放F8でも使えます。AF感度はK-1の方が高いようです。画質は、望遠ズームのEDレンズの威力でしょうか、APS-Cサイズの範囲には耐えられない破綻はありません。
 あくまでも非常用として、もう少し拡大したい、寄りたい時に役立ちます。

 実は、税込941円でしたが清掃するとなかなかのコンデションでした。キャップ類は手持ちのものを補充しました。


K-S1 DA L 1:4-5.6 50-200mm 1.5×テレプラス使用 200mm開放で撮影(右はピクセル等倍画像)

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HD PENTAX-DA 35mm F2.8 Macro Ltd をK-1で使う

 HD Pentax-DA 35mm F2.8 Macro Ltdは、ほぼフルフレームで撮影できることが知られており、試してみました。四隅の光量落ちは絞ってもあまり変わりません。周囲が暗い絵柄では目立ちませんが、気になる場合は、内側でトリミングするか、手間でも周辺光量補正をします。

HD PENTAX-DA 35mm F2.8 Macro Ltdを使用しK-1で撮影 (f8 1/125 ISO 100)

2022・07・24. 追加

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ひとり言 。。。プラカメ

 K-S1は、最初に、標準ズームの付いたレンズキットと、標準ズームと300mm望遠ズームのセットの300Wズームキットが準備されました。このWズームキットは標準ズームと200mm望遠ズームで、あとから発売されたようです。WRバージョンのレンズがキットに入っているものもあるようです。

 K-S1は、DSLRなのに、奇抜なデザインとカラーバリエーション。正直、なんだこりゃと思いました。でも、時間が経つとファミリーユースのプラカメには、いとおしさを感じてしまうのです。2014年登場ですからそれほどの時間は経っていません。K-S1のカラーバリエーションは、オーダーカラーとか限定カラーとかがあり、全て揃えるのはハードルが高そうです。

 ところで、使い込まれたペンタックスのDSLRには黒死病(DIS:Dark Image Syndrome)という不具合があることを知りました。K-S1も例外ではないようです。絞りを制御する部品が帯磁してしまいうまく露出制御されなくて真っ黒な写真になってしまうようです。分解して、当該部品を交換するなり手入れする方法が知られていますが、分解せずに、外から消磁する話も紹介されています。このK-S1の撮影枚数では、先のことでしょうが、覚えておくことにしました。

 いつの日か、黒死病を治しながらカラーバリエーションを全て揃えることができるかもしれません。
 

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