作成:2003・04・01
お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。
スーパータクマーII 55mmF1.8
スーパータクマー55mmF1.8と全く同じ概観
ネットオークションで見かけたのですが、不動のESIIに付いているスーパータクマー55mmF1.8がちょっとヘンなので、気になって譲って頂きました。このモノコートのスーパータクマーが「37106」で、開放測光連動機構を備えていました。お聞きしても、中古で買ったし、どのボディに付いていたのか判らないとのことだったので、ニコイチものと決め付けて、レンズのほうはずっとそのままになっていました。 旧タイプのSMCタクマー55mmF1.8のプロダクトNo.は「37104」がメジャーです。最近ですが、Sマウントレンズの価格推移を掲載したところ、「37106」はSMCタクマーじゃなくてスーパータクマーだというご指摘をspotmaticianさんから頂き、「もしかして、開放測光連動機構の付いたスーパータクマーをお持ちですか」とレスさせて頂いたところから始まり、ものの本にいう「スーパータクマーII」というのは、まさに、この「37106」だという確信に至りました。 スーパータクマーIIというと、なにか特別の仕様のものという感じがしますが、過度期の変なレンズとしてはマルチコートされたスーパータクマー銘のレンズとともに、この開放測光連動機構の付いたスーパータクマー銘のアンバー主体のモノコートされたレンズがよく話題になります。 プロダクトNo.「37106」の55mmF1.8は、研究本だとSMCタクマーに分類されていて、内部の小変更が施されたものと書いてあります。で、それを信じていたんですが、spotmaticianさんのお友達も持っているとかで、そんなにあるということは、ニコイチものではありません。 HP作りのよいネタが出来ました。。。ありがとうございます (*^_^*)v |
スーパータクマーII 55mmF1.8 の印象
旧タイプのスーパータクマーやSMCタクマー55mmF1.8との違いは何でしょう。
どうみても、金属ヘリコイドのSMCタクマー55mmF1.8とスーパータクマー55mmF1.8のニコイチものです。ただし、絞込みレバーの打刻は「37106」です。 そもそも、SMCタクマー55mmF1.8とスーパータクマー55mmF1.8では、描写の違いなんて判りません。SMCの効果ということで、少し明るいとかフレアが少ない ・・・ はずです ・・・ はずですが、判りません (^^ゞ 自然な描写、諧調という講釈を書くより、一言アサヒの55mmF1.8といえば済みますね。 |
![]() 1:2/55mm 37104、37106、37101 右の2つはモノコート |
![]() そのマウント側 左2つは開放測光連動 |
系譜
このレンズはSMCタクマーF1.8の作りと全く同じで、レンズ以外は低コストに出来る要素は全くありません。モノコートとマルチコートでどれだけのコスト差があるのか理解に苦しみます。
ESが発売されたころのカタログでは、SPは「スーパーマルチタクマー50mmF1.4、55mmF1.8」付き、SLは「スパータクマー55mmF1.8」付きとなっています。最初、ESは50mmF1.4付きのセットしかありませんでしたが、55mmF1.8付きのセットが投入される際に、50mmF1.4も併せてゴム巻きヘリコイドの新標準レンズとのセットに改定されました。 こうして、ES用とSP用の新旧SMCタクマーレンズを供給しなければならなくなっただけでなく、SL用の「スパータクマー55mmF1.8も」必要になりました。こうして、プロダクトナンバーを採番して開放測光連動機構の付いた「スパータクマー」が生まれたと考えられます。 マルチコートの「スーパータクマー」は、プロダクトNo.はモノコートと同じ「37101」ですから部品の関係で過度期に出来ちゃったのでしょう。しかし「37106」は、意図して作ったものだと判ります。 |
その他
儲かりそうもないものを作るのは、企業の収支の面からは無駄なことですが、バリューモデルで入門したユーザーが、高級機へステップアップするときに悔しい思いをしないように配慮することを優先したアサヒの立派な経営判断には頭が下がります。
カタログ等に謳われることもなく、使命を全うした製品です。私も、使う時には、感謝の気持ちで ・・・ ニコイチものと決め付けて、ぞんざいな扱いをしたことを悔い改めて、厚遇してあげようと思います。 |
ESIIやSPFの取扱い説明書には、付けることの出来ないスーパータクマーレンズが一部ある旨の記載があります。それ以外のスーパータクマーは、絞込みで使えることになっていたはず。でも、開放測光で使えるスーパータクマーのことは書いてないようです。
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