お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。


SMCタクマー 15mmF3.5 の思い出

以前の考察



お詫び

 下記の話を個人的な独断で掲載していたのですが、自信がなくなりました。ペンタックス15mmF3.5は、単に一部のレンズを変えただけのようです。2000年6月版のレンズカタログでもA15mmF3.5は、下図の上段に近い図を掲載しています。少なくとも、80年ごろまでのカタログでは、非球面の表示を消した同じ図を使っています。「写真レンズの基礎と発展」の出版時のトレスが不正確だったためという可能性が高いのではないかという疑いを抱いています。


[ 以下以前の記載 ]

 
 初期のSMCタクマー15mm・F3.5と、非球面レンズを使っていないSMCペンタクス15mm・F3.5のレンズ構成の比較です。単に一部のレンズを変えただけではなく、全面的に再設計していることがわかります。下記の書籍にそれぞれ掲載されていた図を並べてみました。

   池沢敏夫:「特別レポート/非球面レンズの技術を探る」写真工業 Vol.33No.5 (1975.5)
   小倉敏布:「クラシックカメラ選書2・写真レンズの基礎と発展」朝日ソノラマ (1995)

 
ペンタックス15mmレンズと比較が出来れば最後郡のレンズの大きさから一目瞭然でしょう。以下は、レンズ構成の差を外からみて識別する方法です。

1)マニュアルしてF22まで絞り込みます。マウント面の小さなピンを押すと切り替えレバーは動くようになります。

2)部屋の照明を1灯だけにしてレンズの後に、電灯を映し込み片目で観察します。
   初期型タクマーレンズ:凸面に映った小さな像が5個、凹面に映った像が1個
              最後郡のメニスカスレンズの像が決め手
   ペンタックスレンズ :凸面に映った小さな像が4個、凹面に映った像が2個
              最後郡の両凸レンズの像が決め手

 平面または凹面の像は見づらいので目の位置や距離関係を変えて捜します。また、凸面は、ペンライト等を光源として近づけたり遠ざけると曲率の大小がよく判ります。

 



 更新日 :2001・06・14.