作成:2000・02・27


   
6×7の話ですけど、ペンタックスと林檎の関係を知っていますか?


 この中古のESIIを1992年2月に購入したきっかけは、約20年使用していたコニカFTAの不調です。コニカを修理に出したのですが部品払拭のため不可とのことでした。SMCタクマー15mmF3.5を持っておりアダプタを介してコニカに付くようにしていたのですが、面倒なのでほとんど使用する機会がありませんでした。そもそも、就職したらESIIを買おうと思っていたのですが、その前にSマウントのシステムそのものが無くなってしまいました。せめて自動絞り、さらに自動露出が可能なボディがあれば、このレンズの出番も増えるであろうという理由で、中古のESII(標準レンズ付)を求めることにしました。
 カメラ雑誌の広告をみても、ほとんどESIIは掲載されていませんでしたが、大井町のセレックというお店の広告に出ていたのを見つけて電話をかけました。広告に載せた品はもう無いが、次が入ってどうのこうという誠実そうなオジサンの声を信用して3万5千円を現金書留で送りました。外観はオジサンの言ったとおり程度がよく、標準レンズ付きのESIIには、レンズフードとアイカップのほかにくたびれていますがケースを付けて頂きました。
 実際に撮影してみるとオートの露出が不調ですが、機械シャッターは正常なのでしばらくの間はマニュアルで使用することにしました。人のよさそうなオジサンを困らせて、替えてもらうなど思いもよりません。磨いたり塗装をタッチアップしたりしながら愛着を深めてゆきました。

 1年後の2月に小遣いが貯まったので、近くのカメラ屋さんからペンタクス(旭光学サービス)へ修理を依頼することにし、見積り回答が2万5千円程度ということなのでお願いしました。予定日を過ぎても完成したという連絡がありません。カメラ屋さんに行って電話でフォローしてもらうと、先方はやはり修理出来ないという返事のようです。カメラ屋さんの電話は「一旦、見積りを回答したんだもん出来ないちゃ、あんめえ」からエスカレートし、すごい剣幕で話しています。なんとか修理はしてもらえるということで、そのあとまたずいぶんと待たされ、5月になってやっと完成しました。
 明細には書かれていないのですが、修理されたESIIは、シャッターユニットと基板が交換されていました。おそらく別のESIIから部品を取って交換したようです。後で中古カメラ店めぐりをするようになって判ったのですが、オート露光が正常なESIIにめぐり合うことのほうがが珍しい状況です。特にしまい込まれていて、程度のよいものほど良品がすくないようです。

 ピント板マイクロプリズムの見えがコニカには及ばないこと、SMCタクマー50mmF1.4はヘキサノンAR52mmF1.8ほどのクセはなく物足りないということ以外不満はありません。部品も繊細で高級な操作感があり、柔らかいシャッター音がストレスを癒してくれます。
 次第に、このESIIを実用品としてぞんざいな使用に供することがもったいなくなり、Kマウントのペンタックスの中古品を買うことを考えるようになりましたが、高額な修理費を浪費した一件から、「中古は買っちゃだめ」と家族から言われておりなかなか実現しませんでした。




お店が表通りに移ってから、お店を一度だけ覗いたことがあります。思った通りのオジサンでしたが、その後、物故されたことを雑誌で知りました。ありがとうございました。






 更新日 : 2002・02・24.