作成:2021・08・07


お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。

Auto uonome Plusによる
SMC PENTAX-F FISH-EYE 17mmF3.5〜28mmF4.5
試写と歪曲補正
 

 

 ここでは、SMC PENTAX-F FISH-EYE 17mmF3.5〜28mmF4.5 で撮影した魚眼画像の Auto uonome Plus による歪曲補正の効果を、魚眼画像と広角画像を比較して示します。ここでの試写とAuto uonome plus による補正は、ファイルを開いて名前を付けてセーブするだけの「簡単補正」で、焦点距離スライダーでの微調整はしていません。

 この元祖魚眼ズームは、ズームレンズとしてはとてもコンパクトです。フィルムカメラ時代のもので、17mm対角魚眼から28mmまでをフルフレーム(フルサイズ)でカバーします。Auto uonome Plusでの「簡単補正」も、撮影情報(Exif情報)から読んだ焦点距離で補正のパラメータを決定するので、PENTAXのボディにこの魚眼ズームを付けて撮影することが必要で、RAWファイルの現像ソフトはPENTAX Digital Camera Utility 5 がお勧めです。
 
APS-Cサイズの17mm画像

 

 SMC PENTAX-F FISH-EYE 17mmF3.5〜28mmF4.5 の魚眼画像をパースが整った広角画像を目指して変換します。HD PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5 EDの部分円周魚眼画像のように心踊るものはありません。自然な感じになるよう積極的に「倍率変更スライダー」を使ってみました。
 
SMC PENTAX-F FISH-EYE 17mmF3.5〜28mmF4.5の試写とAuto uonome Plus補正(フルフレーム画像)
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 SMC PENTAX-F FISH-EYE 17mmF3.5〜28mmF4.5は、APS-Cサイズで撮影することは想定外でしょう。中心部の歪みの少ない射影方式ですから、歪曲も穏やかで、絵柄によってはそのままでも良いかと思います。APS-Cボディに付けての撮影も、広角画像変換の必然性も少なかと思います。また、あまり余白がないので、倍率変更スライダーでほとんど縮小できません。
 
SMC PENTAX-F FISH-EYE 17mmF3.5〜28mmF4.5の試写とAuto uonome Plus補正(APS-Cサイズ画像)

APS-C 17mm画像(左)と28mm画像(右)の補正前後の比較

 


SMC PENTAX FISH EYE 17mmF4 の試写と歪曲補正

 SMC PENTAX FISH EYE 17mmF4 の場合、K-1でもα7RII でも撮影した画像のExif情報に焦点距離はあるのですが、これは手振れ補正用に設定した焦点距離でした。Auto uonome Plusでマニュアル補正する場合、スライダー「FOCAL_LENGTH_B」を17.2〜17.4mm程度にすると良さげです。で、「K17/4」というボタンを追加して「セミ・オート簡単補正」です。簡易な便法として、焦点距離を変えてSMC PENTAX-F FISH-EYE 17mmF3.5〜28mmF4.5と同じ補正をしています。0.82倍が「倍率変更スライダー」の限界でした。
 
SMC Pentax FISH EYE 17mmF4 の試写とAuto uonome Plus補正(K-1で撮影)
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SMC Pentax FISH EYE 17mmF4 の試写とAuto uonome Plus補正(α7RII で撮影)
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 専攻科のページ「レンズマウントアダプターあそびの入口 Sony α7でタクマーレンズを使う」もお目通しください。

 

 

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   更新日 : 2021・09・01.

 

 

メ モ
 
 キーワードのFisheye DefishedとかDeisheyeは、魚眼レンズの非魚眼化という意味で使われているようです。魚眼レンズで撮影した画像の真っ直ぐなところは真っ直ぐに見えるようパースを整えることです。可能なソフトはいくつかあるのですが、無料なので「uonome」に頼りました。
 
 SMC PENTAX-F FISH-EYE 17mmF3.5〜28mmF4.5は、等体角射影だそうです。HD PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5 EDとは異なるの射影方式の補正パラメータになります 。
 
 対角魚眼画像の場合、歪んだ直線のパースを整えるためには、広角画像に変換したほうが良いのですが、まぁるく納まる構図を意識して撮影したものは、魚眼画像のままが良い場合もあります。した方が良い、しなくても良い、しないほうが良いと悩みますが、要は比較してみて自然なほうで納得することになります。ここまでの試写では深く考えずに掲載しています。下に、明らかに脱魚しない方が良い、効果がないと思われる微妙な例を掲載します。
 

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