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貼り革の復旧(再使用) |
1.はじめに | ||
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2.作業の手順 | ||
[準備] 剥がした貼り革は、私はたまたまOHPシート(ポリエステルフィルム)を台紙にして貼って保管しています。剥がしたらすぐに糊を落としてしまっても良いのですが、復旧する時どう貼ってよいか考えていなかったので、とりあえず何かに貼って取っておかねばと思ったのです。剥がした貼り革が4台分、5台分となると、台紙にサインペンで判別できるようメモしておくことが出来ます。 どうやって復旧するかですが、まず、市販のゴム糊が、オリジナルのように、30年経ってもパリパリにならないものなのかは不明です。また、ゴム糊は一旦伸ばしたら、ある程度、乾かしてから貼るのがコツですが、オリジナルのように復旧できるか試してはみました。しかし、私は、まだ修行が必要と判断しました。ゴム糊で貼るのは、この2点がネックなので、両面テープで張ってしまうことにしました。 [清掃] 再使用にあたっては、古いゴム糊を剥がさなければなりませんが、大抵は指でしごけば剥がれますし、アルコールで湿らせれば、あらかたはケシゴムカスのようになってとれます。どうしても取れない薄く固まった部分は、実害がありませんので適当なところで諦めます。 次に、中性洗剤で水洗いをします。このときうっかり冷たい水道水を使うと、硬くなって割れが入ったりしますので、微温水が理想です。ブラッシングする場合は、歯ブラシのように硬いものは避けます。 ゆすいで、水気を取って終了です。 [テープ貼り] 幅広の両面テープで、幅が足りるのを捜したのですが、ほんのちょっと不足です。ここは、無理をせず、2分割にすることにしました。こうすれば、剥離紙を剥がすのもたいへん楽です。 余白のシール糊がべとついて作業のじゃまなので、ラップを上からかけてから、定規を当てて、余白をカッターやクラフトナイフで切ります。テープがはみ出さないよう切るには、定規と刃の当て方に注意が必要です。ターミナル穴の部分も、下の剥離紙まで無理に切り抜こうとせず、粘着紙だけカットするつもりで切れば、貼り革を傷つける失敗はせずにできると思います。 [貼り付け] 何の目的か判りませんが、ESやESII の前板には1つ穴があいていて、この穴をホールキャップという銅の円盤で塞いでから、貼り革が貼ってあります。また、古いSPではこのような穴はありませんでしたが、前板を取り付けるビス穴は、丹念にセロテープのようなシールで目張りしてから張り革が貼ってありました。今回の場合、このセロテープの目張りは省略できます。 ホールキャップを戻して、ボデイ側の最後の清掃をして、後の効率を考えればセルフタイマをチャージしてレバーを外します。穴位置を合わせて、水平になるよう、慎重に貼ります。まんべんなく、気泡をぬくように押し付けます。 ルーペで見て、万一、テープの余白がはみ出している所があったら、ピッキングツール(針)で突っついて取り去ります。
[完 成]
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