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清掃と塗膜のツヤの回復
<SPのバリエーションモデル共通>


事前にテストの上、状態を把握して着手して下さい。

 1.はじめに


時間が経つと黒塗装のツヤが失われるのはしかたないことですが、古いES/ESII の黒ボディ塗装の泣き所は、革ケースの縁のゴム引き(布テープ)が接していた部分や、このゴム引き布から剥がれたゴムの破片が付いていた所は、塗膜が膨潤して浮いてしまうことです。この膨潤して浮いた塗膜は、アルコールで拭くだけで剥がれてしまいます。この膨潤が表面だけの場合は、コンパウンドで磨けば目立たなくなりますが、深層まで進んでいると地肌が出てしまいます。

ここでは、この問題とタッチアップの話は後回しにして、落ち難い汚れの除去と、塗膜のツヤの回復方法をご紹介します。このようなことは、皆さんそれぞれの秘策をお持ちだと思いますので、一考ということでご覧頂けると幸いです。

 2.作業の手順
[はじめ]
カビとかが付いていたら、まず便座除菌クリーナーで拭きましょう。但し、クリーナー液が進入しないよう注意が必要です。よく絞ったタオルや布で拭いて水気を取って乾かします。
トップカバーと底フタは、外したほうが作業し易く、仕上がりもきれいです。

[清掃]
底フタは、中性洗剤で水洗いも容易なのですが、ES/ESIIのトップカバーには、気になる部分がふたつあります。ホットシューとシャッターダイアル部のゴミの進入を防ぐドーナツ状の布です。
そこで、クリンボーイと云う、お奨めのケミカルがあります。使い方は、靴磨きと同じような感じで塗りこんでからふき取るのです。細かなところやはみ出しては困るところは綿棒を使います。パラフィンを含んでいるので、ワックスをかけたような感じになります。清潔になるだけで満足ならここで終了。

[艶だし]
塗膜がツヤ消し状態になっていてコンパウンドで磨く場合は、車は車でもミニ4駆用のコンパウンドが手頃です。アサヒの塗膜はニコン製等に比べると柔らかいので、布に付けて力を入れないで磨いて拭き取ります。いっぺんにやろうとせず少しずつ磨いて行きます。場所によっては綿棒を使います。
最後は、布で水拭きして乾かします。底フタは、洗ってしまっても可です。


ここで、タッチアップの必要な個所を判断し、必要によってはタッチアップをしますが、ここでは清掃の話を進めます。


[仕上げ]
これ以上のツヤを求める場合は、液体コンパウンド等で再度磨きますが、ちょっと不自然になってしまうのでお奨めしません。
ワックスは、再塗装の障害になるそうですが、アサヒのボディなど再塗装に出すわけはありません。ですから、汚れの低減というユーザの立場からはワックスを使ったほうがよいと思います。車用では半年ももつワックスがあります。白用とかメタリック用とかお好みはあるかもしれませんが、私はあり合せで済ませています。

 3.ご参考

 [ クリンボーイ ]
メーカ  カネヨ石鹸(株)
品 名  クリンボーイ (45g)
値 段  360円 (カメラのニッシン)
特 徴  プラスチック・スチール製品用クリーナー
 (住宅・家具用合成洗剤)
 塗って拭くだけ水のいらないクリーナー
 使用量の目安 10cm四方に0.1g
 成分:界面活性剤・n-パラフィン



 [ コンパウンド ]
メーカ  タミヤ(株)
品 名  タミヤコンパウンド (20g)
値 段  150円
特 徴  用途:
  塗装面の艶だし、プラモデルの下地磨き
  透明プラスチックのキズ取り
 使用方法:
  布に付けて磨き、綺麗な布で拭き取る
 その他:少量なのが魅力



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 作成日 : 2001・01・18.
 更新日 : 2001・01・20.